最高血圧140以上、最低血圧90以上が高血圧症とされています。
最高血圧は心臓の収縮期血圧のことで、心臓のポンプの強さを反映しています。一方、最低血圧は末梢血管の抵抗や血液の粘度を反映しており、最高血圧と最低血圧の平均値には意味がありません。
最低血圧が高くても、あまり深刻な病態ではないことが多いです。むしろ、高齢化して、大動脈のしなやかさが衰えると、最低血圧が下がってしまうことがあります。最低血圧の数値が1回測って高かったとしても、それほど心配しなくても大丈夫です。
血圧は、上腕に巻くタイプのもので測定しないと不正確です。腕時計型や、指で測るものは、数値の変動が激しく、あまりアテになりません。もし、家庭用に血圧計を購入なさるのなら、かならず、上腕に巻くタイプになさってください。
最低血圧(拡張期血圧)が高くなる背景に多いのは、肥満です。飲酒や喫煙との関係を指摘する医者もいます。私はタバコは吸いませんが、たまに夜遅くまで深酒していると翌日、最高血圧も最低血圧も高くなるようです。