異物を排除しようという、免疫が過剰になった状態がアレルギーです。花粉症もアレルギーで、体の免疫が花粉に過剰に反応した結果、くしゃみで花粉を外に出そうとしたり、鼻水や涙で洗い流そうとするのです。
原因花粉は内地ではスギ花粉が代表ですが、イネ科の植物花粉や、北海道ではシラカバの花粉症などが増えています。
花粉症の患者さんは年々増えています。これは、喘息や皮膚アレルギーなどが近年増えていることと共通に、なんらかの環境要因の変化が考えられています。昨年までなんともなかったのに、今年から花粉症になった!という方は実に多いです。地球温暖化で花粉の生産量が多いとか、都市部では飛散した花粉が染み込む地面が少ないとか、家屋の機密性のアップで、室内の花粉が屋外に出て行きにくいなど。排気ガスなどにより大気汚染も美粘膜を刺激します。また高たんぱく・高脂肪食品の増加や、不規則でストレスの多い生活も関与しています。
花粉症の典型症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみです。花粉症と鼻かぜの違いは、かゆみです。花粉症は鼻のかゆみが強く、同時に目のかゆみも強く現れていれば、花粉症の可能性が高いです。
花粉症は、1度かかったら、毎年くるものと考え、シーズン前から予防的に薬を飲み始めたり、医師に相談するなどが大切です。
最近は花粉情報がTVや異なターネットで入手できますから、外出や生活の参考になさるとよいでしょう。体に入る花粉はマスクで1/6、眼鏡で1/3に減らせます。外から帰ったら、部屋に入る前によく衣服の花粉を落とすなどの工夫も効果的です。
もちろん、手洗い・うがい・洗顔や、さらには洗眼や洗鼻も有効です。洗眼や洗鼻に関しては、生理食塩水が刺激がなくてよろしいです。ちなみに私自身は、豪快に水道水で洗鼻していますが、とても痛いです(笑)